電位治療器による治療
鍼灸院での針治療とほぼ同時期から電位治療器による血流改善の治療も試し始めました。
以下ウィキペディアからの引用
電位治療器(でんいちりょうき)は、電極間又は、電極からアースの間に高電圧をかけて電場を発生させ、その中に人間のからだを置くことで治療する医療機器である。日本では、薬事法における管理医療機器(クラスII)に分類される。医家向と家庭用がある。
文章だとよくわからないけど、普通の椅子にこの治療器の通電パッドを敷いて、そこに腰かけるだけ。
パッドを通じて全身に通電するけど、手足がほんの微かにピリピリ(体調によっては感じない時もある)するけど、それ以外の感覚はありません。
この治療器の狙いは通電による刺激で全身の血流改善を促進するものです。
これはネットから得た情報ではなく、自分の判断で治療行為の一つとして試しはじめたもの。
病院から処方されている薬も針治療も、内耳付近の血流改善を目的としているので、この電位治療器も効果が期待できると考えました。
実はこの治療器、以前に腰痛でお世話になった整体院でかかったことがあり、腰痛以外の体の不調がかなり軽減された事を実感していたのです。
ただ、こちらは即効性と言うよりもある程度の期間をかけて「体質改善」を計ることで健康体に近づけてていく、というものなので、仕事が終わってから毎日通う事にしました。
こんな感じで
・週1回の針治療
・毎日(土日は除く)の電位治療器による治療
を併用しながら、耳鼻科で処方された薬を飲むという3つのアプローチで治療をしばらく続けることになりました。
鍼灸院で治療開始
西洋医学での治療に限界を感じ、焦りまくった夜に自宅圏内で通院可能な突発性難聴の治療実績があるをネットで検索。
結果、見つかったのは2件。
距離的ににはほぼ一緒だったが、片方は翌日が休診日。その時は気持ち的にとても焦っていたし、もう片方の鍼灸院に翌日連絡を入れました。
1週間以上予約はいっぱいだったけど、突発性難聴の治療実績がある治療院なので、「施術開始は早い方がいいですね。」と状況をすぐに理解してくれて2日後の最後の枠の後に診てもらえることになりました。
そして、2日後の初めての針治療。
こちらの鍼灸院では無痛針という特殊な棒状の道具を使い、ツボに刺激を与えるだけなので、一般的な「極細の針を刺す」ということはしません。
なので、施術中は「痛みは一切ないけど、ツボを刺激されている不思議な感覚」があります。
腕と脚、腹部の5か所を施術。首や耳の後ろ、耳に関連する腹部のコリやハリが抜けて行くのは実感できました。
触診の結果、自分の場合は上記の5か所を施術することで、内耳の周りの血流とリンパの流れを改善するという治療とのこと。
東洋医学は漢方薬のように即効性と言うよりも時間をかけて徐々に効果が表れるものというのは最初から認識していたので、施術後に耳の症状が大きく変化しなかったことについては疑問は持たなかった。
鍼灸院は保険適用外なので、施術費は高いです。
でも、突発性難聴についての知識も高く、半分パニックになっていた僕の話をとても丁寧に聞いてくれて、色々な説明でメンタル的な不安までケアしてもらえたのは大きかったです。
ステロイド投薬を開始して1週間後の診察
ステロイドの量は少し減りましたが、投薬を開始してから一週間が経過したので、再び診察に。
聴力検査の結果は…
やはり変化なし。。。
毎朝の「指擦り聴力チェック」では回復の実感が無かったので、聴力に関しては予想通りでしたけど、今回の聴力検査中にちょっと気になる事がありました。
「あれ?耳鳴りってこんなに大きかったっけ?」
検査のヘッドホンをした時にこれまで以上に耳鳴りが大きく感じました。
耳鳴りの影響で、もしかしたら結果に影響してるかも?という不安をよそに、数値データ的にはほとんど変化してないのが意外でした。
でも、そのことよりも検査後の先生の話の方がショックでした。
検査後には先生から…
「ステロイドの使用はそろそろ中止の方向で、ただし急に服用をやめると影響が大きいので1日2錠に減らして様子を見ましょう。」
それって、まだステロイドは出すけど効果がなかったってこと?
確か、突発性難聴の特効薬はないけど、それでも症例的に効果があるのはステロイドくらいじゃなかったっけ?
ステロイドが効かなかった…
「突発性難聴の治療は初期が肝心、しかも時間との勝負」
そんな情報で頭が一杯だったので正直、無茶苦茶焦りました。
もう、これは西洋医学以外の治療が受けられるところを探さなくては。
そんなネットの情報を頼りに、その日は突発性難聴の治療実績があり、通院が可能な鍼灸院をひたすら探しまくりました。
ステロイド投薬を開始して最初の診察
治療を開始して、朝2錠・昼2錠・夜1錠のステロイド内服薬を4日間飲みました。
強い薬なので、副作用の説明もありましたが特に自覚できるような副作用はありませんでした。
ただ、肝心の聴力の回復も実感できず…
ステロイドを服用しはじめて4日後の診察。
「う~ん、聴力に反応はみられませんね。(回復も悪化もしていない)」
やっぱりか…
このころ、ネットで知った「耳元で指を擦りあわせる音を聞いて難聴のセルフチェック」と言うのを毎朝やっていました。
問題ない左耳は微かに指を擦った音でも聴こえるけど、聴力の落ちた右耳はちょっと擦ったくらいじゃ全然聞こえない。
もしかしたら今日は指を擦った音が聴こえるかも…
この頃は毎朝祈るような気持ちで指を擦っていました。
だから、診察で聴力が回復してないのも「やっぱりね…」って感じでした。
ステロイドは強い薬なので長期の服用が出来ないから、明日からは朝2錠・昼1錠・夜1錠に減らして、一週間後にまた経過観察ということになりました。
今にして思えば、この頃は「治療の開始は遅れたけど、まだステロイドが効くかもしれない!」という希望が持ててた事が精神的にもポジティブにいられたのかもしれないなぁ。。。
突発じゃない突発性難聴???
ネットで『突発性難聴』と検索すると、「ある日突然、片側の耳が聴こえなくなる。本人もその瞬間をハッキリ自覚できる」とたいていの文献にも書いてあるし、患者さんの体験記も発症は同じような症状のようです。
でも、自分の場合は違ってて、「あれ?何かちょっとだけ耳に違和感(閉塞感)があるな」くらいが症状に気づいたきっかけでした。
仕事も忙しいし、何かに集中していれば忘れる程度の感覚だったので、症状があってもあまり気にしていませんでした。
平日は仕事、週末は家族のイベントでバタバタと2週間が過ぎ、仕事帰りの車の中で「ん?右の耳から聞こえる音がちょっと小さい?」と感じ始めたあたりから、微かな耳鳴りも自覚。
この状態になって、仕事が休みのその週の土曜になってようやく耳鼻科を受診。(このときすでに初期の違和感から3週間近く経過)
聴力検査やレントゲン撮影のあと、医師から告げられた診断は「突発性難聴ですね」
え?突発性難聴って、もっとドーンって自覚症状があるんじゃないの?
堂本剛君がなった病気と一緒?
これって原因も治療法も確立してなくて、完治しない病気じゃなかったっけ???
多少『突発性難聴』に関する知識はあったので、不安で一気に目の前が真っ暗になってしまいました。
色々説明は受けましたが、肝心な
・難聴度合は軽~中程度(平均40dBくらい)
・ステロイド(内服)と補助的な薬を4日服用して経過観察
ところ以外はどんな会話があったか正直覚えていません。
家に帰ってスマホで『突発性難聴』を検索しまくるも、出てくる情報は「突発性難聴は早期の治療開始がその後の回復に大きく差が出る」という事実…
もっと早く受診しておけば…という後悔と、完治しなかったら…という不安でその夜は一杯でした。
突発性難聴、それは本当に思いがけずやってきた
今年で50歳になりますが、見た目30代の中年おじさんのシロクマです。
約2か月前、突発性難聴を発症しました。しかも全く思いがけない状態で…
現在も何種類かのアプローチで治療を試みたり、どうすればこの耳と上手く付き合いながら生活していけるか?を模索中。
これまでの期間の体験や、自分の心の動きや症状の変化等を綴っていきたいと思ってます。
同じ病気で辛い思いをしている方の役に少しでも立てたら…と思っています。